2012 Fiscal Year Annual Research Report
英語コミュニケーション能力の育成における協同学習の効果に関する研究
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22652056
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
大場 浩正 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (10265069)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 協同学習 / 英語学習意欲 / パラグラフ・ライティング / 協同認識尺度 / グループ活動 / 対人的能力 |
Research Abstract |
平成24年度は、プロセス・ライティングに基づく大学生の英語ライティング活動に協同学習の構成要素を組み入れることによって、学習者はどのような英語ライティング能力への意識、英語学習への意欲と態度、協同作業に対する認識(協同効用、個人志向、互恵懸念)、および対人的技能を持つかを明らかにすることが目的であった。 調査対象者は、国立大学(4年制)学校教育学部1年生34名(実験群17名、統制群17名)であった。実験授業としてのプロセス・ライティングとはテキストを作り上げていく過程を重視したライティング指導の方法であり、学習者は書く過程を通じて自己を発見すると考えられている。2回の授業で、ある1つのテーマについての英作文を、4人グループのピアレビューを通して書いた(合計3つの英文を書いた)。実験群(協同学習グループ)は協同学習の基本的構成要素を組み込んだが、統制群(伝統的学習グループ)には協調の技能の指導はなく、また目標設定と振り返りにおけるシェアリングも設定しなかった(従って、実験群ほど協同学習の条件を満たしていなかった)。6回の活動の開始前と終了時に長濱他 (2009)による協同作業への認識(3要因)を測るアンケートを行った。また、開始前と終了時に一連の活動等に関する自己評価も行った(5段階で評価と自由記述)。 結果として、協同作業認識尺度における、協同効用に関しては、指導の効果が見られた(ただし両群に差はなかった)。しかし、個人志向と互恵懸念に関しては、変化は見られなかった(両群とも)。英語能力に関してはある程度、効果を感じており、積極的に英語を用いて、協同して活動に取り組む姿勢(態度)が見られた。ライティング活動では、回数をこなすについて難しさを感じ、今まで以上に英語を学習しようとする態度はあまり見られなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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