2011 Fiscal Year Annual Research Report
東北アジア地域の実践的技術者育成のための英語教育システム開発
Project/Area Number |
22652061
|
Research Institution | Ube National College of Technology |
Principal Investigator |
南 優次 独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校, 一般科, 准教授 (40249850)
|
Keywords | 東北アジア / PDCAサイクル / 実践的技術者 / 環境 / 国際研究者交流 / ロシア:中国:韓国 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本・極東ロシア・中国・韓国4カ国で構成する東北アジア地域の英語教育現場で運用可能なシステムを、実践的技術者育成のために開発することである。 平成22年度に引き続き、今年度も、提携校での学生の海外インターンシップに参加し、本プロジェクトを紹介する努力をした。韓国釜山の東義科学大学では、e-情報系列の学生対象に、「Why don't you play active part in English?」という題目で、4国間の学生による共同学習の可能性を説明した。 また、このシステムによって、「東北アジア地域の製造業現場で、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを英語で語れる高専生」を育成する。このPDCAに関する報告を、平成23年8月の全国高専教育フォーラムで実施した。タイトルは、「極東ロシアでの海外インターンシッププログラムとPDCAサイクルのモデル構築について」である。 更に9月にはコムソモリスク工科大学ステパノーバ研究室を訪問し、彼女が主催する国際学会の説明を受けた。このプロジェクトに関する発表も可能であると認識できた。 また、昨年同様、翻訳予定の「アムール漁」著者スミルノフ氏とも面談し、引き続き協力を依頼した。初稿作成は、120ページ中80ページ進み、その修正を続けている。教科書作成については、韓国東義科学大学の金先生と意見を交換した。電子書籍作成用のオーサリングシステムを利用する予定である。 平成23年9月の海外インターンシップを踏まえ、加筆修正を加えて、PDCAサイクルに関する論文を、宇部工業高等専門学校紀要に寄稿した。タイトルは、「海外インターンシップのPDCAサイクルプログラムに関する考察」である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
釜山の東義科学大学、ロシアのコムソモリスク工科大学でのインターンシッププログラムの PDCAに関与した。そして来日した中国大連工科大学威海分校の夏国際交流室長の学生発表の司会をし、今後の交流について意見交換出来た。また、翻訳の初稿も予定のページ数はクリアした。PDCAサイクルシステム構築は順調に進んでいると言える。
|
Strategy for Future Research Activity |
スミルノフ著「アムール漁」の英訳修了を目指すと同時に、「東北アジア地域の製造業現場で、PDCAサイクルを英語で語れる高専生」育成に資する教科書編成を実施する。電子書籍オーサリングシステムを利用する予定である。韓国釜山の東義科学大学の金先生と協同作業する。ロシアコムソモリスク工科大学のステパノーバ教授と面談し、アムール川に関する記事編集の協同作業をする。また、アムール・オホーツクプロジェクト概要の記事の編集作業も実施する。また、編集終了後、海外インターンシップに参加する宇部工業高等専門学校4年以上を対象とする通年の英語演習で使用する教科書として利用できるように準備する。中韓露の大学での柔軟な利用方法についても意見交換する予定である。
|