2012 Fiscal Year Annual Research Report
広島の神楽の継承・興隆と地域の経済発展に向けた地域戦略と運営
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22653043
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
赤岡 功 県立広島大学, 公私立大学の部局等, その他 (10025190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 実 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (00405507)
伴谷 晃二 エリザベト音楽大学, 音楽学部, 教授 (40289244)
日置 弘一郎 京都大学, 経営学研究科, 教授 (70114022)
小島 専孝 京都大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (20225436)
藤井 秀樹 京都大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (80173392)
崔 俊 星城大学, 経営学部, 教授 (50387908)
赤岡 広周 徳山大学, 経済学部, 講師 (70571074)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 地域資源開発経営学 / 広島神楽 / 交互作用革新 / 革新競争 / 伝統芸能 / 伝統芸能アカデミー / 世代間相互信頼 / 地域活性化 |
Research Abstract |
神楽は伝統芸能ないし祭祀であり、日本の多くの地方では、伝統文化の消滅を危惧する保存会や関係機関の努力・保護により、その伝統をかろうじて継承しているのが一般的とみられる。 ところが、広島では、数百の神楽団があり、数千円の入場料で数千人の観客を集めた神楽大会がしばしば開かれている。これらは、従来の伝統的神楽の多くの特徴をそのままか、あるいは変容して継承している場合と、神楽をルーツとした新たな芸能や芸術に向かうものなどがある。いずれの場合も、伝統を継承しながらも現代の若者にも魅力的なものへと大イノベーションを行っており、それにより現代社会での大きな支持を得ている。このイノベーションは、多くの神楽団が集まって行われる共演会あるいは競演会によりイノベーション競争がおこっていること、伝統の継承と革新は地域の年配者と若者の相互信頼をもたらし、日本における伝統文化の継承・発展をはかるときのモデルとなっている。そして、神楽のこの新たな展開により、広島では、若者の就業力育成と仕事口開発に効果を上げ、地域に住み働く若者が増え、他の若者のモチベーションも強めている。 さらに新しい神楽の隆盛は、古風な伝統神楽への関心を高め、それを活性化している。また、神楽以外の伝統芸能の活性化にも刺激を与えていることがわかった。 神楽を広島の地域資源(文化資源)とみて、この資源の開発と活用により、地域の文化を継承発展させ、かつ地域の活性化になる経営学的研究の試みを調査研究した。 研究成果は、2012年には日本労務学会全国大会で報告した。また、地域資源開発経営への関心が高まり、新しい斯学の全国学会の創立が行われた。そして、日本の伝統芸能ないし祭祀は、大学学部レベルだけでなく大学院レベルでの研究・教育の深化・強化がまたれていることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)