2012 Fiscal Year Annual Research Report
特別支援教育におけるスクールソーシャルワークの意義と可能性に関する実証的研究
Project/Area Number |
22653066
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
安原 佳子 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (70309376)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | スクールソーシャルワーク / 障がいのある子ども / 特別支援教育 / インクルージョン |
Research Abstract |
スクールソーシャルワーク(SSW)と特別支援教育の関係性を明らかにし、SSWに固有の課題を整理し、SSWの機能と重要性を研究することを目的とし、H24年度においては、主に以下のような情報収集および得られた情報の整理のための検討会を3回行った。また、H22年度からの研究成果の取りまとめを行った。 ①大阪府下で活動しているSSWerからの聞き取り調査 ②海外(カナダ・バンクーバー)事情の視察 ③大阪での公立普通高校(2校)における特別支援教育の状況とSSW領域の問題についての聞き取り調査 海外の視察は、子ども支援、子育て支援が手厚く行われているカナダにおいて、障がいのある子どもや家族に対する福祉的支援とSSWがそれぞれどのような役割を分担し連携を取っているのかを視察した。バンクーバーではインクルーシブな学校環境の中、SSWという名称ではないが小学校~大学まで障がい児者専門の相談員がおり、子どもの成長に合わせて継続的な支援が行われていた。しかし、本人からの申し出がないと支援は行われないため、本人や家族にその力がない場合の課題があることが明らかになった。大阪府下の公立高校の調査に関しては、昨年に引き続き、多くの障がいのある生徒が入学している状況の公立高校において行い、学校側の指導・支援体制が整わず、そのため障がいがあるゆえの支援、特に生徒の自立を視野に入れた福祉的支援システムがまだまだ構築されていない現状が顕著に示された。今後も普通高校における特別支援教育の必要性が増すと思われるため、自身の研究テーマとして取り上げていきたい。研究成果のとりまとめとしては、論文執筆を行った(テーマ「障がいのある子どもに対するスクールソーシャルワークの役割と課題」)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)