2012 Fiscal Year Annual Research Report
三項関係ナラティヴ・ミーディアムの開発-糖尿病患者と医師の支援と教育
Project/Area Number |
22653079
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
山田 洋子 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 教授 (20123341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 千積 東海大学, 医学部, 講師 (40464226)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ナラティヴ / 教育ツール / 支援モデル / 医学教育 / 糖尿病 / アクション・リサーチ / イメージ / 病いの語り |
Research Abstract |
本年度は、以下の2つの観点から、2年間の実践を集大成し、理論的・方法論的検討を加えた。三項関係ミーディアムとして「病いの語り」にかんするイメージ画を用いた研究の具体的方法を検討して、ビジュアル・ナラティヴ質問調査紙を作成した。より実践的な医療教育プログラムとして現場で役立つモデルを構成し、ワークショップなどに使用する手順を考案した。さらに三項関係ナラティヴのモデルを広い文脈で使用できるように一般化し、医学関係学会や看護大学の講演やナラティヴ研究会などで提案した。 1)治療的三項関係の作り方や医療教育に役立つワークショップ方法についての理論的・方法的検討を行った。本研究では、理論的には、次のような関係性をつくることが想定されていた。その関係性を実践に移すために、どのようにしたらよいか、医療教育に役立つワークショップの方法を具体的に構想した。 ①治療的三項関係:医師-ミーディアム-患者の三項関係。糖尿病の体験を、「過去」「現在」「未来」にわたって語る「病いの語りイメージ画」調査紙を作成する。「病いの語りイメージ画」を使って、糖尿病患者(経験者)は、自分自身の病いの体験を医師(経験者)に語る。医師と患者は、共に「病いの語りイメージ画」を見ながら互いに質問やインタビューを行い、ナラティヴを共同生成する。同様の方法で、次の2つの関係性のなかでも使用できるような具体的方法論を策定した。②医師教育の三項関係:医師(経験者)-ミーディアム-医師(新参者)の三項関係。③患者教育の三項関係:患者(経験者)-ミーディアム-患者(新参者)の三項関係。 2)上記の3種類の三項関係ミーディアムのモデルを理論的・方法的に検討し、より一般的なコミュニケーショ ン・ツールや医療教育プログラムとして役立てられるような三項関係ナラティヴ・モデルとして提案した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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