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2010 Fiscal Year Annual Research Report

社会的養護における愛着の喪失予防と再形成を図る里親委託時支援システムの開発研究

Research Project

Project/Area Number 22653083
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

松崎 佳子  九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (30404049)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大場 信惠  九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (00403931)
増田 健太郎  九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (70389229)
Keywords里親支援 / 愛着 / 臨床心理学 / 社会的養護
Research Abstract

本研究は、社会的養護のなかで家庭的養育・パーマネントケアである里親について焦点をあて、愛着の喪失の予防、再形成に向けた委託時支援システムのあり方を臨床心理学的に研究することを目的とする。
平成22年度は、里親委託のあり方における現状の把握と課題を明確にすることであった。社会的養護の受け皿としての里親委託率目標を数値化している福岡市、千葉県の児童相談所およびNPO法人千葉県里親家庭支援センターの里親委託に関する視察・調査を行い、委託時のマッチングや委託後の支援、里親制度啓発の取り組みについて調査した。福岡市においては、市民団体との共同事業であるファミリーシップふくおかの取り組みや係長、担当、里親支援員の配置など明確な里親担当者を置き、里親と里子のマッチング、委託後の支援について専任としてできる体制を整えたことにより、児童相談所内の意識の変革もあり、里親委託率が16年度6.9%から21年度20.9%に増えている。また、千葉県では里親支援員を中心に市民向け広報として里親の呼び方の公募を行い、菜の花家族として啓発していく取り組みやNPO法人による里親家庭支援活動が始まっていること等が語られた。ともに、市民と行政の協働を図ることが里親推進の重要な要素と考えられた。
里親側からの里親委託の実態把握については、当初福岡県内だけを対象に計画していたが、全国の実態把握に調査を変更し、全国児童相談所を介して里親あて、調査用紙を配付し郵送回収した。調査内容は、「マッチング、交流状況、委託後の里子の行動とその対処、児童相談所や施設からの情報提供、相談の機会」などである。現在、里親299人(回収率60.2%)から回答があり、分析中である。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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