2010 Fiscal Year Annual Research Report
看護師における二次的外傷性ストレスの構造的検討と日本版尺度の作成
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22653084
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Research Institution | Niigata Seiryou University |
Principal Investigator |
和田 由紀子 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 助教 (20339948)
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Keywords | 二次的外傷性ストレス / 二次的外傷性ストレス尺度 / 看護職 |
Research Abstract |
今年度は,第一研究(二次的外傷性ストレスの構造の検討と,「日本版二次的外傷性ストレス尺度」の試作版作成)として質問紙調査を実施中である. 新潟県内の3か所の病院に勤務する看護職556名を対象とし,各病院の看護部を通した託送調査法にて2011年3月に質問紙を配布した.質問紙の内容は,Brideら(2004)による「Secondary Traumatic Stress Scale」を参考にした試作版,3つの追加尺度,対象の背景等とした. 質問紙は現在回収中であり(回収期限は4月中旬を目途としている),その後分析作業に入る予定である.そのため具体的な成果を得ることやその発表はまだ行えていないが,本調査を分析することにより,看護職の二次的外傷性ストレスの構造や使用した試作版について示唆を得られることを期待する.また,次年度以降も本研究を進めていくことにより,この度の東日本大震災へのケアに関わった看護職の何割かが持つであろう二次的外傷性ストレスの測定や援助・対応の方向性を検討できることを期待する.
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