2012 Fiscal Year Annual Research Report
少数者における認知特性を基盤とした日常行動での安全規範作成の構築
Project/Area Number |
22653094
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Research Institution | Kansai University of Welfare Sciences |
Principal Investigator |
八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北神 慎司 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (00359879)
岩原 昭彦 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (30353014)
木村 貴彦 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 講師 (80379221)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 左きき / 行動特性 / 少数者 / 安全性 / 左右側 |
Research Abstract |
本研究は少数者集団である非右きき者の注意・記憶及び視線・動作特性資料を、質的方法、行動分析法等様々な研究方法により蓄積し、総合的してその特性を明らかにすることが目的である。これまで特段の配慮がなされてこなかった非右きき者における日常生活での安全性についての諸問題を科学的に検討することで、少数者集団に対する多数者の配慮のあり方への研究法の開発を目指すことである。これらの目的のための基礎資料の収集を行い、一部を公表した。 本年度は2件の学会発表を行った。一つは眼球運動と記憶との関係を吟味する実験結果であった。課題前に左右に眼球運動を行うことで,様々なエピソード記憶課題の成績が向上することが報告されているが検討した結果、その効果は見られず、左右の眼球運動の効果はエピソード記憶課題全般に対して示されるものではないとするものであり、他の一つは中高齢期の認知特性についてきき手の影響を調べたものである。調査対象となった407名のうち左きき者は9名であり,それに対応する数の右きき者をランダムに選び分析対象とした。VVQによる言語化-視覚化の認知スタイル,Money道路図検査による心的回転,ストループテスト,D-CATなど複数のテストで認知機能に及ぼすきき手と加齢の影響を多面的に検討した結果,中年期では大きな違いが見られない一方で,前期高齢者ではきき手の違いによる認知的側面への影響が見いだされた。このことは,きき手と加齢の両側面から日常生活での認知的負担に対して配慮が必要であることを示唆するものであった。 なお、資料の整理が年度内には間に合わなかったが、和歌山県立医科大学の保健看護学部の県下の様々な病院に勤務する看護師1600名を対象にきき手と看護活動中の事故、インシデント、ストレスについての質問紙を9月から12月に掛けて実施した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)