2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22653109
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
藤墳 智一 宮崎大学, 教育・学生支援センター, 准教授 (30248637)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 産学連携 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)教育効果という観点から既存の産学連携研究の理論を見直すこと、(2)産学連携の教育効果に関するインディケータを構築すること、(3)インディケータ計測の結果から我が国の産学連携制度の長所と今後の課題を明らかにすることの3つである。なお、ここで言う産学連携とは、University- Industry Technology Transferの訳語で、共同研究や技術移転による社会貢献を指す。 本年度は、理論研究と調査を行った。産学連携で大きな実績を上げるカナダのA大学では、教育を含めて産学連携の効果を幅広く捉えていた。また、産学連携の実績と経験はコープ教育というインターンシップ制度を開発する上で重要な背景となっていた。約30%の学生がインターンシップを経験し、インターンシップを経験した学生はその後授業に積極的に取り組む傾向にある。また、リエゾンオフィスが中心となって大学間ネットワークを形成し、産学連携の協力体制の整備が進んでいた。これは教員間の教育情報交換の環境として重要な意味を持つ。調査を通して、産学連携が持つこうした間接的な教育効果についてより深く理解することができた。 調査に向けて教育効果のインディケータのリストを作成した。これまでの調査結果同様、A大学では学際的で課題解決志向の研究プロジェクトが推進されていたが、研究成果に基づく授業開発には多くの制度上の課題が残されており、教育効果に関する項目の中で授業開発が困難な取り組みであることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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