2010 Fiscal Year Annual Research Report
"Brueckner-AMD"による軽い核の構造変化の現実的核力からの解明
Project/Area Number |
22654026
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 幾芳 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (20109416)
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Keywords | Brueckner-AMD / G行列 / クラスター構造 / 殻模型構造 / 現実的相互作用 / テンソルカの搖効果 / 構造変化 |
Research Abstract |
「Brueckner-AMD」によるG行列有効相互作用の特徴は、"クラスター構造の変化の程度に依存するG行列有効相互作用(clustering dependence of G-matrix)"であること。従って、本研究の基本課題は「クラスター構造とG行列有効核力の相互規定性(依存性)の実践的解明」であり、現実的核力に基づき構築された「G行列有効相互作用によるクラスター構造状態の導出の道を確立する」ことがこの研究の目標である。この目標を達成するために、H22年度は最新の現実的相互作用(AV8')を用いて、^8Beにおけるα-α構造をもたらすG行列有効相互作用の研究を行った。 その結果、一中心原子軌道(殻模型構造)状態におけるテンソルカの抑制効果のためにクラスター構造がエネルギー的に低くなることが定量的に示すことができた。AMD波動関数は、クラスター構造の形成道筋を1粒子波動関数の構造変化「一中心原子軌道状態(殻模型構造)→二中心分子軌道状態(クラスター構造)→二中心原子軌道状態(2核分子的構造)」として、明確化する。「Brueckner-AMD」によって、その道筋に沿ってG行列相互作用が決定され、そのG行列相互作用によって道筋が決定される、という「構造と相互作用の自己無同着的機構」が解明された。これらの成果は国際会議での発表および論文として公表された。
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Research Products
(12 results)
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[Presentation] Bruckner-AMD Study of Light Nuclei2011
Author(s)
Yuhei Yamamoto, Tomoaki Togashi, Kiyoshi Kato
Organizer
International EFES-IN2P3 conference Many Body Correlations from Dilute to Dense Nuclear Systems
Place of Presentation
Paris, France 招待講演
Year and Date
2011-02-15
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[Presentation] Bruckner-AMD Study of Light Nuclei2010
Author(s)
Yuhei Yamamoto, Tomoaki Togashi, Kiyoshi Kato
Organizer
Second International Ulaanbaatar Conference on Nuclear Physics and Applications
Place of Presentation
Ulaanbaatar, Mongolia 招待講演
Year and Date
2010-07-27
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