2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22654032
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
高山 健 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (20163321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安達 利一 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 准教授 (80141977)
江 偉華 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (90234682)
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Keywords | 誘導加速 / サイクロトロン / セクター磁石 / クラスターイオン / パルスパワー |
Research Abstract |
課題1:ビームの横方向軌道安定性の更なる考察 初年度の研究結果で見出されていた、横方向軌道安定性の制約について更なる考察を進め、現在の設計では安定領域が決して大きくないことを見出すことができた。 課題2:誘導加速セルの設計 磁性体コアの損失特性を実験的に評価し、特にその周波数依存性に着目して誘導加速サイクロトロンにおける熱負荷について十分な検討を行った。更に、この結果に基づいて加速器用コア寸法と冷却系統の仕様に関する工学設計を行った。 課題3:誘導加速セルを駆動するスイッチング電源用のSiC-JFETスイッチング素子の開発 サイクロトロン用の駆動電源には高圧・大電流のスイッチング素子を必要とするが、1.2kV,20Aの実機の開発に成功した。 ●国内サイクロトロン研究機関・事業所(東北大学RIサイクロトロンセンター)にて意見交換を行い、サイクロトロン専門家との議論を通して、今後の検討課題など明確になると共に、高い価数イオンの加速の魅力について問題提起があった。これはクラスターイオン加速の興味と全く同じ発想に由来する。いみじくも、従来のサイクロトロンの限界をサイクロトロンの専門家が指摘したものであった。 ●3^<rd> International Workshop on Recent progress in Induction Accelerators(RPIA2011、中国・成都にて開催)において、クラスターイオン用誘導加速サイクロトロンの概念と設計研究について報告した。
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Research Products
(7 results)