2012 Fiscal Year Annual Research Report
ナノスケール伝導用スピンプローブの開発とそれによる表面ラシュバ系のスピン流の研究
Project/Area Number |
22656011
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平原 徹 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (30451818)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 物性実験 / 表面・界面 / スピンエレクトロニクス |
Research Abstract |
本研究では微小領域測定用のスピン検出プローブを開発し、それを用いてラシュバ分裂した表面状態によるスピン流を生成・検出、そして制御することを目的にした。前年度までに磁性体CoやCoFeを被覆したカーボンナノチューブ探針の作成方法確立と基礎的な特性評価を終えた。しかしこれらの探針をプローブとして用いる四探針STM装置はSEM観察をして位置制御を行うので装置内部に磁石を組み込むことができず、探針の磁化を自由に変えるというところまでは残念ながら至らなかった。そこで別装置として通常のSTMに二つの電流注入用のプローブを付加した装置を新たに開発し始めた。 本年はこの新しく開発している装置を完成させることを目標にした。通常のSTM測定の他に走査トンネルポテンショメトリ測定(STP)のための回路を新たに作成し通常の電気伝導測定できちんと動いていることを確認しようと試みた。しかし装置のトラブルにより、電流注入プローブ付きのSTMヘッドのデザインを再考しなければならず、その再設計に多くの時間をとられた。そのため残念ながらSTP測定を行う段階まで至らなかった。 今後この装置を用いて実際に微細領域での電気伝導計測を行い、さらに開発したスピンプローブを用いてスピン依存伝導現象検出を試みる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Atomic and Electronic Structure of Ultrathin Bi(111) Films Grown on Bi2Te3(111) Substrates: Evidence for a Strain-Induced Topological Phase Transition2012
Author(s)
T. Hirahara, N. Fukui, T. Shirasawa, M. Yamada, M. Aitani, H. Miyazaki, M. Matsunami, S. Kimura, T. Takahashi, S. Hasegawa, and K. Kobayashi
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Journal Title
Phys. Rev. Lett.
Volume: 109
Pages: 227401
DOI
Peer Reviewed
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