2012 Fiscal Year Annual Research Report
テラヘルツ電磁波トモグラフィの開発とこれによる材料劣化評価
Project/Area Number |
22656032
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
阪上 隆英 神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50192589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩行 正憲 大阪大学, レーザーエネルギー学研究センタ, 教授 (10144429)
久保 司郎 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20107139)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 非破壊評価 / テラヘルツ / 時間領域分光法 / 機械材料 / 被膜材 |
Research Abstract |
本研究は,機械材料,断熱,被覆,被膜材料の構造,組成,劣化形態や程度の違いによる,テラヘルツ電磁波の透過,吸収,反射に関する分光特性に関する系統的なデータを取得し,これに基づきテラヘルツ電磁波計測に基づく非破壊評価法の開発を行うことを目的としている.これまでに,実験室レベルでのテラヘルツ電磁波の発生および検出装置およびイメージング装置を作成し,断熱,被覆および被膜材料を中心に,テラヘルツ電磁波の分光透過,吸収および反射特性を調べた.最終年である今年度は,フェムト秒ファイバーレーザーおよび光伝導アンテナを用いたテラヘルツ時間領域分光法による計測システムの光学系を改良し,テラヘルツ波の強度および照射分解能を向上させ,3mmの空間分解能でのイメージングを可能にした.完成したテラヘルツ時間領域分光計測システムを用いて,断熱材あるいは塗装膜越しに錆の計測を行った.その結果,テラヘルツ時間領域分光計測の特徴を活かした,時間波形に基づく錆の生成形状の三次元的評価,周波数領域データに基づく酸化鉄(III)第二と四酸化三鉄の分離同定,錆の原因となる滞留水分の検出を行うことができた.以上の成果は,国内講演会および国際会議において発表するとともに,論文投稿を行った.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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