2010 Fiscal Year Annual Research Report
高透磁率エラストマーによる電磁ソフトアクチュエータに関する研究
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22656069
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
金藤 敬一 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 教授 (70124766)
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Keywords | ソフトアクチュエータ / 磁気力 / エラストマー / 透磁率 |
Research Abstract |
22年度の研究実績を下に箇条書きする。 (1)高透磁率エラストマーの開発;鉄やパーマロイ(比透磁率=1.8x105)などの高透磁率材料の微粉末とゴム弾性体(アクリル、ウレタンなど)の複合材料による高透磁率エラストマーを混練よって作成を行いヤング率などの特性評価を行なった。 (2)磁性粉末を混入することによって、ゴム弾性体が著しく硬化して所望の透磁率とヤング率を得ることが、市販の原材料では不可能であることが判明した。 (3)高透磁率の磁性粉末として、磁気テープに用いられている異方性磁性粉末を入手して、エラストマーに混入したが、結果は芳しくなかった。 (4)磁性体として軽量で柔軟性の高い有機強磁性体について検討を行なったが、透磁率は金属材料に比べ、はるかに小さく十分な透磁率が得られないことが分った。 (5)導電コイルの間に高透磁率エラストマーを挿入することで伸張形アクチュエータを作製し、その伸縮率などについて調べた。その結果、伸縮率が10%程度の結果が得られたが、発生力は弱く、実用化には更に構造上の不備を解決する必要があることが判明した。 (6)弾性体に強磁性体を混入することは一旦、ペンディングし、磁性流体にコイルを浸漬し、通電することによって、ソフトアクチュエータを作製することとして、磁性流体を入手しその透磁率、粘性、ソフトアクチュエータとしての可能性を検討した。
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