2010 Fiscal Year Annual Research Report
コヒーレントな面発光レーザアレイによるホログラム立体表示
Project/Area Number |
22656079
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
黒川 隆志 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 教授 (40302913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 康博 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (50236189)
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Keywords | ホログラム / 立体表示 / 水平視差 |
Research Abstract |
Holographyは物体からの波面を再生するため,理想的な立体表示方法と言われている.1948年にGaborがホログラフィを発明して以来,動的ホログラムを用いた立体テレビの実現は永年の夢であった.ホログラムを用いた立体表示の最大の問題点は,1000本/mm級の高解像度と大きな画面サイズを有する空間光変調器(SLM)が必要な点にある.しかし,このような高解像度のSLMの実現は困難で,液晶やMEMSによる現状のSLMの解像度は高々100本/mm程度に留まっている.このように,十分な視域と画面サイズをもつ立体表示の実現には高分解能の動的ホログラムが必要だが,これまでのところ実現の見通しは立っていない. そこで,水平視差型の立体表示用にSLM上の複数行のピクセルで1本のホログラム走査線を構成し,SLM全体で複数のホログラム走査線を実現するようなホログラムチップの導入により,1μmの空間分解能をもつ立体表示について検討した. フラットパネル型立体テレビのための水平視差型ホログラムチップについて,光波伝搬によるシミュレーション実験を行った.ホログラムチップは水平視差型であるため,人間の眼の網膜上の画像をシミュレーションで求めた.その結果,立体像にホログラム走査線幅程度のぼけが垂直方向に生じることが分かった.このぼけは水平視差型のために生じ,ぼけはホログラム走査線幅程度許容されることがわかった.シミュレーション結果より,ホログラムチップの有効性を示した.
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