2011 Fiscal Year Annual Research Report
多中継光ノード用超高分解能光スペクトル制御回路の研究
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22656087
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
津田 裕之 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90327677)
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Keywords | アレイ導波路回折格子 / 時空間変換光信号処理 / 光導波路 / 帯域抑圧伝送方式 / 光スペクトル制御回路 / 可変分散補償回路 |
Research Abstract |
(1)光スペクトル制御回路の設計、試作と評価 前年度の試作結果を反映して導波路間の光オーバラップを検討し、スラブ導波路への入力光が5本の導波路に結合するようにした。これにより、位相制御のクロストークが低減され、スペクトル制御が容易になった。AWGはFSR150GHz、制御帯域幅100GHz、アレイ導波路45本、位相シフタ付きチャネル導波路90本とした。チップサイズは72.3mm×31.4mmである。中心波長における損失は7.2dB、周辺波長における損失は9.4dBと良好な透過特性を得た。中心近傍の3本の位相変調導波路を駆動したところ、約25dBでの消光が得られた。また、最大1200ps/nmまでの群遅延特性を得ることが出来た。 (2)固定用途光スペクトル制御回路の設計と試作 可変分散補償回路を設計、試作した。特性改善のため、樹脂封入部の形状を工夫し屈曲型のメニスカスレンズ構造とした。正負の群遅延を得るために樹脂屈折率評価用導波路を別途作製し、樹脂屈折率の組み合わせを適切にすることが出来たので、-530^~+810ps/nmまでの可変群遅延特性を得ることが出来た。 (3)40Gbit/s信号を用いた分散補償実験 40Gbit/s,CSRZ-DQPSK信号を分散のあるファイバを通して波形を劣化させた後に可変分散補償回路による分散補償を行った。+340ps/nmの補償を行った場合に2.7dB、+790ps/nmの補償を行った場合に6.4dBのペナルティが生じたが、エラーフリーでの受信に成功し、適切な分散補償が行われたことを実証した。
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Research Products
(9 results)