2012 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者および障害者を含むユニバーサルデザイン環境設計用評価指標の確立
Project/Area Number |
22656126
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
岩田 三千子 摂南大学, 理工学部, 教授 (70288968)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 泰浩 崇城大学, 工学部, 教授 (10133563)
土田 義郎 金沢工業大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20227424)
安部 信行 八戸工業大学, 公私立大学の部局等, 講師 (30433478)
延原 理恵 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (40310718)
土川 忠浩 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (50180005)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 福祉施設 / 居住環境 / 障害者 / バリアフリー / 快適感 / 環境設計 / 高齢者 / 知的障害者 |
Research Abstract |
2011年度に大阪府を中心として、福祉施設の住環境についてのアンケート調査を実施したことについて結果の分析を行った。日本建築学会、日本福祉のまちづくり学会などにおいてその研究成果を発表した。その内容について、光環境では、その重要度は非常に高く認識されていることが明らかになった。また、明るさや満足度に対する肯定的な回答率が非常に高かった。しかし、階段や廊下などの移動空間の光環境は、現状で問題点が多いことが分かった。音環境では、知的障がい害者施設で最もうるさく感じられ、聞き取りにくさの問題も指摘されることがわかった。しかし、利用者側で妥当な解決手段が設定できないことが示された。設計段階での音環境設計指標の提示と建築音響の専門家の関与が重要であるといえる。温熱環境では、食堂、居室などの主たる生活空間の温熱感、快適感は肯定的な回答率が非常に高かった。しかし、素肌を露出するトイレ、浴室や脱衣室においては不快側の申告が30%程度を占めていた。空気環境では、湿気に関する項目や臭いを問題視する回答が比較的多く、改善希望としての指摘項目数も多かった。 高齢者や障害者を対象とした災害避難時の照明や視覚サインのあり方についての自治体の取り組み状況を調査した結果を15WCEEにおいて発表した。 一連の調査結果の内容を踏まえて、関西を中心として3件のシンポジウムを企画して啓発活動に努め、参加者とも意見交換を行った。一方で見学会を実施し、ユニバーサルデザインの観点から建築計画および建築環境工学的な内容について、設計者や建築企画分野の専門家、および高齢者、障がい者などの利用者の意見を直接聞く機会も得た。建築環境工学分野のユニバーサルデザイン設計基準、評価基準の指標作成を目的とする将来研究計画のための資料を得ることができたといえる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)