2011 Fiscal Year Annual Research Report
オーラル・ヒストリーを用いた日本のプレハブ住宅技術開発に関する研究
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22656128
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松村 秀一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00199853)
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Keywords | プレハブ住宅 / オーラル・ヒストリー / 技術開発史 / 1950・60・70年代 / 住宅部品 |
Research Abstract |
戦後、住宅政策や社会情勢が変化し続ける中で、その変化を我が国の住宅産業がどのように受け止め、どのような技術開発に結びつけてきたのかを明らかにすることが本研究の目的である。具体的には、大手プレハブ住宅メーカー9社、具体的には大和ハウス工業、パナホーム、積水ハウス、ミサワホーム、旭化成、積水化学工業、永大産業、トヨタホーム、エスバイエルが用いる住宅構法の原型が、1950、60、70年代にどのように生み出されたかを明らかにする。 当時の技術者に対し、構法開発や新しい住宅部品(アルミサッシなど)の導入、住宅政策・社会情勢からの影響についてたずね、その技術開発プロセスを把握・分析する。また、調査の過程で技術開発に関わった技術者の証言をオーラル・ヒストリーとして記録し、今後の調査・研究に広く活用できる情報として公開する。 平成23年度は、平成22年度の5社(大和ハウス工業、パナホーム、積水ハウス、ミサワホーム、旭化成)と同様に、他の大手プレハブ住宅メーカー4社(積水化学工業、永大産業、トヨタホーム、エスバイエル)に対してインタビューを実施し、部材断面加工、パネル接合部、モデュラー・コーディネーション等の共通して指摘された課題や、初期の販売・施工体制の違い、開発者が影響を受けた建築思想等を明らかにするとともに、映像・インタビュー記録(文書)を作成した。
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