2010 Fiscal Year Annual Research Report
ポリ乳酸系ナノコンポジットからの3次元連結ナノ多孔体の創製
Project/Area Number |
22656148
|
Research Institution | Toyota Technological Institute |
Principal Investigator |
岡本 正巳 豊田工業大学, 豊田工業大学工学部, 准教授 (60288553)
|
Keywords | ナノコンポジット / ポリ乳酸 / 3次元連結ナノ多孔体 / 再生医療 |
Research Abstract |
本研究では,高度に分子設計されたポリマー/クレイ系ナノ複合材料(コンポジット)を創製し,続いてこれを用いて超臨界CO_2を利用した新規ナノコンポジット超微細発泡体(ナノセルラー)を創製する.更に,この独立したナノセル構造をオープン構造に変化させることで,再生医療の足場やドラッグデリバリーを目指したナノ構造材料の創製が期待される.これまでにない全く新しい3次元オープン構造ナノ多孔体を創製することが本研究の目的である. 平成22年度は,ポリ乳酸を用いて,高度に分子設計されたポリ乳酸/クレイ系ナノコンポジットを創製した.得られたナノコンポジットにおけるナノフィラーの分散状態を偏光顕微鏡(POM)および透過電子顕微鏡(TEM)にて解析し画像解析にて定量化することに成功した.そして明確に構造決定されたナノコンポジットの発泡成形を超臨界CO_2を物理発泡剤として用いて検討した.発泡成形時におけるナノフィラーの増核効果と伸長粘度におよぼす歪み硬化効果を明らかにし,ナノセル構造の創製条件を確立した. さらに,ナノセル構造の創製条件の確立を目指した.得られたナノセル構造を定量化するために,透過(TEM)ならびに走査電子顕微鏡(FE-SEM)像を高速フーリエ変換による画像解析を行い検討した.このことでマクロスコピックな情報からミクロ,ナノスコピックな情報までも視野に入れて解析できることが可能となった.そして,ナノセル構造の創製条件を確立することができた.
|
Research Products
(3 results)