2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22656180
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
小林 高臣 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (90225516)
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Keywords | 超音波 / ポリマー / 刺激応答 / デバイス / ソノクロミズム / 水素結合 / ソノケミストリー / アゾベンゼン |
Research Abstract |
水素会合性のポリアクリル酸を用いた水系でのカルボン酸基の水素結合体形成を赤外分光法を用いたポリマー系凝縮系でのその場観察を、超音波を照射しながら観測した。そのためには、現有の28、45、100、500KHz周波数の超音波反応装置を利用し、音波場内の色素の吸光分析をその場で行うために、レーザー光を利用した高精度CCDレーザー変位計(設備備品)計測を行った。れにより、超音波により水素結合制御とそれに伴う色素系の色調変化を観測できた。 また両親媒性アゾ系ポリマー色素の合成から実施したが、ベンゼン環の2位の位置にカルボン酸基が付加したアゾベンゼン色素の合成はうまくいかなかった。種々検討した結果、両親媒性とするのは溶媒内での立体障害のためアゾ化カップリング反応が進まないことが解った。そこで、アゾベンゼン基の水素会合による色素配向性を持たせるためアクリル酸との相互作用状態を形成させ、次年度以降、ソノクロミズムの検討を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アゾベンゼンに両親媒基を導入する過程で、H凝集体を水中で形成しないので、音場の効果をまだ確認できていないが、種々のアゾベンゼンポリマーは合成に成功いることと、ソノクロミズム評価システムは構築してあり、赤外領域でのクロミズムは見られており、可視光領域においてもおおむね評価は順調に推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
現状では問題点は無い。今後、応答性の遅いポリマーではなく、両親媒性アゾ色素会合体を用いて検討を行う予定である。
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