2011 Fiscal Year Annual Research Report
Znフィンガー蛋白質を用いたメチル化頻度解析法の開発
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22656190
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
池袋 一典 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 教授 (70251494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秦 健一郎 国立成育医療研究センター, 研究所・周産期病態研究部, 部長 (60360335)
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Keywords | DNAのメチル化 / Znフィンガー蛋白質 / メチル化頻度解析 / 簡易迅速検出 / メチル化CpG / メチル化DNA結合蛋白質 |
Research Abstract |
本研究は、メチル化DNA結合蛋白質(MBD)と、Znフィンガー蛋白質(Zif)融合ルシフェラーゼ"を用いてDNAのメチル化頻度の簡便な解析法を開発することを目的とし、下記の項目について研究を遂行した。 1)Zif-ルシフェラーゼとMBD固定化ビーズを用いて、標的遺伝子領域のメチル化頻度解析方法を開発した。 2)がん化に関わるアンドロジェンレセプター遺伝子領域等のメチル化を解析できるZif-ルシフェラーゼを設計・調製する。 3)アンドロジェンレセプター遺伝子領域のメチル化頻度解析を行う。 1)については平成22年度に開発し、平成23年度は2)、3)について研究を遂行した。既に報告されている知見を元にp16遺伝子領域検出用Zif-ルシフェラーゼを設計し、大腸菌で生産させた。このZif-ルシフェラーゼの結合能と特異性を評価したところ、結合能はこれまで作製したZif-ルシフェラーゼ渡ほぼ同程度の強い結合能を示し、特異性については、いくつかの配列に対しては結合する事が確認されたものの、本検出原理での利用には問題なく利用できる事が確認された。このように標的配列を認識するZif-ルシフェラーゼを自由に設計し、しかも設計したZif-ルシフェラーゼが十分な結合能と特異性を有していることから本検出法の汎用性は高いと期待される。 3)のアンドロジェンレセプター遺伝子領域のメチル化頻度解析を行い、男性、女性で明確にこの領域のメチル化頻度が違うことを検出できる事を確認した。また、この部分のメチル化頻度が変化したいくつかのヒト培養細胞について本手法でメチル化頻度解析を行い、この部位のメチル化頻度を十分に解析できることが確認された。また2)で作製したp16遺伝子領域検出用Zif-ルシフェラーゼ用い、p16遺伝子についてもそのメチル化頻度解析が解析できる事を確認できたので、本手法は様々な遺伝子のメチル化頻度解析に応用できると期待される。
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Research Products
(1 results)