2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22657011
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
片岡 博尚 東北大学, 学術資源研究公開センター, 協力研究員 (30108568)
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Keywords | オーレオクロム / 光受容体 / 青色光反応 / 褐藻 / Halopteris / LOV / bZIP / フシナシミドロ |
Research Abstract |
申請者らは2007年に青色光受容体オーレオクロムを発見した。オーレオクロムは青色光によって活性化される転写因子で、褐藻やケイ藻を含む黄色植物のみに保存されている。黄色植物の一つ、フシナシミドロでのオーレオクロムの機能は解明できたが、褐藻類はじめ他の黄色植物での機能は未知である。 そのため、本研究の目的は,室内実験に使いやすい褐藻Halopterisなどを用いて,オーレオクロムの標的反応を明らかにすることである。神戸大学海藻類系統株コレクション(KU-MACC)からカシラザキ(Halopteris filicina),及び,同属の2種を入手し、培養庫を購入し、赤、青、白のLEDランプを使って、14時間明/10時間暗の周期で培養を開始した。その結果、最も培養が容易で、成長の早いHalopteris congesta(Reinke)が今後の実験に適していることがわかった。青色光によって成長し、分岐して扇状に拡がったが、赤色光単独では、持続した成長は認められなかった。しかし、死ぬことは無く、休眠状態を保っていると推測された。次年度は実験環境はさらに光周期、光強度等の実験条件を拡充して、藻体の成長を短い間隔で定期的に顕微鏡観察する予定である。
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Research Products
(2 results)