2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22658003
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
辻本 壽 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (50183075)
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Keywords | 減数分裂 / 組換え / 染色体 / コムギ / 異種染色体添加系統 |
Research Abstract |
減数分裂での組換え頻度は染色体毎に一定である。しかし、もし頻度を増加させる因子を発見できれば、分離集団において多様な組換え体を誘起させ、育種効率を大幅に高めることが可能になる。本研究は、相同染色体をペインティング法(Genomic in situ hybridization : GISH)により異なる色で塗り分ける手法を用い、さまざまな物理的・化学的要因の組換え頻度に及ぼす影響を細胞学的に調査することを目的とし行っている。 まず、ハマニンニクとオオハマニンニク染色体添加コムギ系統を、様々な組み合わせで交配し、複数のダブルモノソミック添加系統を育成した。両異種染色体はゲノミックin situハイブリダイゼーションで識別することができる。これらの系統の減数分裂を観察し、両異種染色体の相同関係を調べたところ、部分的に相同性があり減数分裂前期で接合する組み合わせを見つけた。 次に、染色体接合に影響を及ぼす可能性のあるメチルか阻害因子、ゼブラリンの影響を調査した。まず、種子根の体細胞分裂を用い、至適範囲を調査した。その結果、ゼブラリンは低濃度でも染色体切断を誘発することを見いだした。この現象を取りまとめ、論文発表した。次に、減数分裂開始直前の細胞に葉鞘注入により処理した後、組換えへの影響を第一減数分裂第前期から第二分裂後期細胞へのGISH法により観察した。しかし、染色体への効果は明らかでなく、現在、処理後の染色体観察についての方法を確立しているところである。 ダブルモノソミック添加系統に染色体対合を促進させるPhI遺伝子をもつ系統や、同じく染色体対合を促進させるB染色体を保有するパンコムギ系統を交配した。ダブルモノソミック添加系統の四分子の観察で、両異種染色体を含む細胞も観察されており、この交配子孫から両異種染色体とPhIやB染色体を含む個体が選抜できれば、さらに組換えについても可視化でき詳細な組換え因子の研究ができる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ計画通りに進んでおり、論文を出すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
計画に沿って、研究を進める。
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Research Products
(3 results)