2010 Fiscal Year Annual Research Report
多彩な能力を有するスフインゴモナス細菌群のゲノムの可塑性とその構成原理の解明
Project/Area Number |
22658024
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
永田 裕二 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 准教授 (30237531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 雅孝 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (90172022)
大坪 嘉行 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教 (40342761)
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Keywords | 環境細菌 / スフィンゴモナス / 人為起源物質 / 細菌進化 / 可動性遺伝因子 |
Research Abstract |
自然環境中に多数存在するスフィンゴモナス細菌群は、「モデル細菌」とは異なる基本的生命原理を有する代表的な「環境細菌」の一群であり、人為起源物質を含む様々な化学物質分解能やゲンランガム生産能など、応用的にも有用で多彩な能力を有している。これまでの研究で、(i)本細菌群のゲノムは可塑性に富み、「環境遺伝子プール」との遺伝子交換を活発に行い、様々な機能遺伝子を受け入れやすい性質を有していること、(ii)その過程にはある種の可動性遺伝因子が重要な役割を果たしていること、が強く示唆されている。本研究の目的は、(1)スフィンゴモナス細菌群の可塑性に富んだゲノムの基本的構成原理の理解、(2)本細菌群の新機能力獲得に関与する可動性遺伝因子の性質の理解、を通じて普遍的な新しい基本的生命原理を発見し、その成果を(3)「環境遺伝子プール」からの有用遺伝子取得法の開発に結び付けることである。本年度は、スフィンゴモナス細菌群の代表株として、全ゲノム情報が判明し、分子遺伝学的手法が確立している有機塩素系殺虫剤γ-HCH完全分解資化細菌Sphingobium japonicum UT26株、および本菌株に特異的な性質であるγ-HCH分解に関与するlin遺伝子群を主な実験材料として用い、(i)UT26株の内在性可動性遺伝因子に注目したゲノム構造とその動態の詳細な解析、(ii)UT26株以外のγ-HCH分解能を有するスフィンゴモナス細菌のゲノム解析、(iii)その他環境細菌を材料とした関連研究、を実施した。
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[Journal Article] Enantioselectivity of Haloalkane Dehalogenases and its Modulation by Surface Loop Engineering2010
Author(s)
Prokop, Z., Y. Sato, J. Brezovsky, T. Mozga, R. Chalooupkova, T. Koudelakova, P. Jerabek, V. Stepankova, R. Natsume, J. G. E. van Leeuwen, D. B. Janssen, J. Florian, Y. Nagata, T. Senda, and J. Damborsky
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Journal Title
Angewandte Chemie
Volume: 49
Pages: 6111-6115
Peer Reviewed
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