2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22658036
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
片岡 孝夫 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (20242307)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | リソソーム / LAMP1 / LIMP2 |
Research Abstract |
LAMP (lysosome-associated membrane protein)やLIMP (lysosomal integral membrane protein)は、リソソーム膜上に存在している膜タンパク質である。本研究課題では、蛍光タンパク質(EGFP、DsRed)を連結したLAMP1、LAMP2、LIMP1、LIMP2を作製し、これらのリソソーム膜貫通タンパク質の細胞内局在性を検討した。シリアンハムスター腎臓由来BHK細胞では、LIMP2とLysoTracker Red DND-99の局在が良く一致していたが、LAMP1、LAMP2、LIMP1とLysoTracker Red DND-99の局在がほとんど一致していなかった。さらに、BHK細胞においては、LAMP1、LAMP2、LIMP1が共局在していること、並びにLAMP1が小胞体マーカーであるカルレティキュリンやゴルジ体マーカーであるGM130と共局在せず、初期エンドソームマーカーであるEEA1との局在が良く一致することが観察された。LAMP1、LAMP2、LIMP1のC末端のサイトゾル領域にはチロシンモチーフ(YXXΦ)が存在し、一方、LIMP2のC末端サイトゾル領域にはジロイシンモチーフ(DEXXXLL)が存在している。そこで、LAMP1とLIMP2のC末端サイトゾル領域を交換したキメラタンパク質を作製し、BHK細胞に発現させたところ、LAMP1×LIMP2ではLysoTracker Red DND-99との局在が増加し、LIMP2×LAMP1ではLysoTracker Red DND-99との局在が減少した。以上の結果から、BHK細胞では、チロシンモチーフによるリソソームへの輸送機構が正常に行われず、LAMP1が初期エンドソームへと輸送される可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)