2012 Fiscal Year Annual Research Report
腸管のバリア機能維持に必須な因子としての、アスコルビン酸の新規生理機能の発掘
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22658042
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
堀尾 文彦 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20165591)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アスコルビン酸 / ビタミンC / 腸管機能 / 炎症 / 急性期タンパク質 |
Research Abstract |
(1)エンドトキシンの門脈血中への流入を防止する処理(抗生物質投与)による、アスコルビン酸欠乏時の肝臓の急性期タンパク質発現上昇阻止の検討・・・・抗生物質(ネオマイシン+ポリミキシンB)のラットへの経口投与は腸内細菌(大腸菌)を死滅させてエンドトキシンの門脈血中への流入を抑制する。アスコルビン酸無添加飼料を14日間与えたアスコルビン欠乏群のODSラットに、上記の抗生物質を実験開始から与え続け、腸管からのエンドトキシンの血中への流入を抑制した。しかしながら、肝臓の急性期タンパク質のアスコルビン酸欠乏による発現上昇は抑えられなかった。 (2)アスコルビン酸欠乏ODSラットへのエンドトキシン受容体アンタゴニスト投与の影響・・・・このアンタゴニスト投与によっても、アスコルビン酸欠乏による肝臓の急性期タンパク質発現の上昇は、完全には抑えられなかった。 これらの結果から、AsA欠乏によるエンドトキシンの門脈血への流入が肝臓の急性期タンパク質の発現を上昇させる原因の一つである可能性はあるが、他の要因が主となって肝臓の急性期タンパク質の発現が上昇すると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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