2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22658060
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
高橋 明義 北里大学, 水産学部, 教授 (10183849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 洋明 北里大学, 水産学部, 准教授 (50236816)
水澤 寛太 北里大学, 水産学部, 講師 (70458743)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | サクラマス / メラニン凝集ホルモン / メラニン凝集ホルモン受容体 / 背地色 / 白背地 / 黒背地 / 鰓 / Na+,K+-ATPase |
Research Abstract |
1)メラニン凝集ホルモン1型受容体(MCH-R1)遺伝子を発現する鰓細胞の同定:前年度に見出したMCH-R1 mRNAが存在する細胞が塩類細胞か否かをNa+,K+-ATPase(NKA)に対する特異抗体を用いた免疫組織染色法によって調べた。その結果,当該細胞が免疫陽性反応を示したことから塩類細胞であることが示唆された。 2)背地色のMCH産生に及ぼす効果:(i)サクラマスを360日間白背地もしくは黒背地で飼育したところ,白背地群の成長は黒背地群に比べ促進された。 MCH遺伝子の発現量は白背地群で高い傾向がみられたものの,黒背地群との間に有意差は認められなかった。しかし,雌雄間では両水槽飼育群ともに雄のMCH遺伝子の発現量が雌のそれより高く,特に白背地群において雌雄間に有意差が認められた. (ii)白背地と黒背地でそれぞれ3週間飼育したサクラマスの鰓におけるNKA活性に,夏季には差異が認められなかった。秋季と冬季では,白背地飼育群における活性が黒背地飼育群の値よりも有意に高かった。 3)MCHのin vivo 効果検定:合成MCHをサクラマスに投与し、鰓のNKA活性に対する効果を調べた。体重1 gあたり0.1あるいは1マイクログラムのMCHを投与したところ,MCH投与群のNKA活性は,いずれの濃度においても対照群と比較して高くなった。体色に対するMCHの効果は投与後1時間以内に現れ,投与濃度が高いほど体色の明化が顕著であった。 4)MCHのin vitro効果検定:鰓の器官培養法に従ってサクラマスの鰓弁を5 mm角に切り分け,これに各種濃度のMCHを添加して24時間および48時間後のNKA活性を測定した。MCHを添加した鰓のNKA活性は,いずれの濃度においても24および48時間後に対照群との間で差は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)