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2011 Fiscal Year Annual Research Report

海洋生物由来の抗マラリア性化合物の探索

Research Project

Project/Area Number 22658065
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

松永 茂樹  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60183951)

Keywordsマラリア / テルペン / 生合成 / 組換え微生物 / 海洋生物 / 生物活性
Research Abstract

1.鹿児島産カイメンからの活性成分の単離
スクリーニングにて見いだされた鹿児島産カイメンSO2-OO8を、メタノールで抽出、抽出物を水とクロロホルムで二層分配に付した。水層をブタノールで抽出し、有機層を合一後、逆相クロマトグラフィー、シリカゲルクロマトグラフィーおよび逆相HPLCに順次付して、4つの活性物質を精製した。核磁気共鳴、質量分析などの機器分析に付し、構造解析を進めた。いずれの化合物も、2つのジヒドロピペリジン環がアルキル鎖で結合した大環状構造を取っていて、それぞれの構造の違いは、アルキル鎖の長さと鎖中の二重結合の位置と数であった。
2.種子島産ソフトコーラル由来の活性物質
枯草菌の生育阻害が認められたソフトコーラルに含まれる活性物質の単離・構造決定を試みた。メタノールおよびエタノール抽出物を水とクロロホルムで二層分配に付した。クロロホルム層を液々分配に付しクロロホルム画分を得た。これを、セファデックスLH-20クロマトグラフィーおよびCPC(遠心液液分配クロマトグラフィー)で精製し、活性物質を得た。この化合物の構造解析を質量分析および核磁気共鳴により行ったところ、(12S,5Z,8Z,10E,14Z)-12-hydroxy-5,8,10,14-eicosatetraenoic acidと同定された。この化合物のメチルエステルがすでにソフトコーラルから得られているが、遊離型での単離は初めての例である。

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Published: 2013-06-26  

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