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2010 Fiscal Year Annual Research Report

深海生物の赤外線感知機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22658066
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

豊原 治彦  京都大学, 農学研究科, 准教授 (90183079)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岸田 拓士  京都大学, 理学研究科, 研究員 (40527892)
細井 公富  福井県立大学, 海洋生物資源学部, 助教 (70410967)
Keywordsユノハナガニ / オプシン / 色覚 / オオギガニ
Research Abstract

昨年度得られたユノハナガニのオプシンと予想される遺伝子断片について、演繹アミノ酸配列からその機能を推測したところ、既知の赤色オプシンとの相同性が比較的高かったことから、赤色系統の色彩を認識している可能性が示唆された。その相同遺伝子を近縁種であるオオギガニから同様にPCR法によりクローニングしたところ、ユノハナガニの場合と同様に赤色オプシンコードすると推測される遺伝子断片が得られた。このように近縁種であるユノハナガニとオオギガニにおいて類似した赤色オプシンが保存されたいたことから、深海への適応過程において赤色オプシンがその機能的重要さゆえに、変異を受けることなく保存されたと考えられた。ユノハナガニにおいて今回得られた赤色オプシンがどのような機能を果たしているかを明らかにするため、大腸菌を用いて組換え体を作製し、その吸光特性を試験管内の吸光試験から明らかにするとともに、作製した組換え体を用いて抗体を作製し、痕跡程度に残存している網膜様組織における分布を免疫染色法なならびにウエスタンブロット分析により調べた。前者については、今回得られている遺伝子断片が全長をコードするものではないため、部分長を用いて行った。その結果、予備的結果ではあるが、赤色付近に吸光を示す可能性が示唆された。後者については、部分長ではあるが機能的なポリクローナル抗体を作製することができた。この抗体を用いた結果、ウエスタンブロット分析においては有意と考えられるシグナルを検出したが、組織切片レベルでは有意なシグナルを検出することができなかった。

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Published: 2013-06-26  

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