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2012 Fiscal Year Annual Research Report

深海生物の赤外線感知機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22658066
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

豊原 治彦  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (90183079)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywordsオプシン / センサー / チャネル / 深海生物
Research Abstract

ユノハナガニの赤色オプシンコードすると推測される遺伝子産物について、抗体を用いてユノハナガニの視覚器官が分布すると考えられる部位における分布を、ウエスタンブロット分析ならびに免疫組織分析により調べたが、明確な分布を示唆する結果をえることはできなかった。これらの結果は、深海性のカニであるユノハナガニの情報収集の視覚への依存性が低い可能性を示唆していた。そこで最終年度は、当初計画していたもうひとつの感覚受容体であるTRPファミリーに属する遺伝子を分布粗調べた。その結果、嗅覚や味覚に関わると想定される遺伝子群の存在が示唆された。これらの中には、イオン型受容体も含まれ、ユノハナガニが種々のセンサー遺伝子を有することを示していた。これらのうち、いくつかを選んで部分長に相当する遺伝子を挿入した発現ベクターを構築し、組換え体を作製した。これらを用いて抗体を作製し、頭部の破砕液を用いてウエスタンブロット分析を行った結果、いくつかの遺伝子産物についてはその存在を確認することができた。これらの結果は、各種のケミカルセンサーが深海生物において実際に発現し、一見、光が存在しないように見える状況においても的確に近傍の情報を捉えていることを示すものである。また、これらの受容体の中には多くのアミノ酸センサーも含まれていることから、深海生物が近隣の生物情報をアミノ酸濃度の勾配としてとらえ、おそらくは餌の捕捉に利用しているものと推察された。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 熱水適応種における環境センシング2013

    • Author(s)
      滋野修一
    • Organizer
      ブルーアース2013シンポジウム
    • Place of Presentation
      東京海洋大学
    • Year and Date
      20130315-20130315
  • [Remarks] 海洋生物機能学分野

    • URL

      http://www.mbf.marine.kais.kyoto-u.ac.jp/

URL: 

Published: 2014-07-24  

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