2010 Fiscal Year Annual Research Report
ヘテロキラル集積分子を活用する集積型高機能触媒の創製と時間軸制御触媒への展開
Project/Area Number |
22659001
|
Research Institution | Microbial Chemistry Research Foundation |
Principal Investigator |
柴崎 正勝 公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 所長 (30112767)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 直哉 賭団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 主任研究員 (40431887)
|
Keywords | ヘテロキラル集積能 / 集積形高機能触媒 / 時間軸制御触媒 / アゾベンゼン / 光異性化 / 小分子テンプレート / 可逆的集積 / アミド配位子 |
Research Abstract |
本研究計画は、限定された基質のみからなる単純化された理想系の反応環境である人工の触媒反応から脱却し、触媒化学における触媒活性部位の集積効果を系統的にプロファイリングすることで、既存の触媒活性を数オーダーのレベルで上昇させる一般的方法論として打ち立てる事を主眼とする。ヘテロキラル集積能を有する小分子テンプレートを活用して、触媒活性部位を集積化させた高活性触媒の創製を行う手法を用いた。我々独自のアミド配位子が特異的なヘテロキラル集積現象を示すことを利用し、本アミド配位子をテンプレートとして系統的に触媒活性モジュールを導入した。テンプレートと触媒活性モジュールの結合様式・距離は、ヘテロキラル集積化能に大きな影響を与える重要なファクターとなっていることを見いだした。さらに、アミド型集積テンプレートにアゾベンゼン基を導入することで、外部光刺激による適時可逆的集積能を有する集積化合物を創製した。アゾベンゼンユニットがE体の時には強固なヘテロキラル集積を起こすが、UV照射によるZ体への光異性化により集積が解かれ、両状態において触媒活性モジュールの触媒活性に大きな影響を与えることを見いだした。
|
Research Products
(5 results)