2010 Fiscal Year Annual Research Report
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22659008
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
長崎 幸夫 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (90198309)
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Keywords | 血液能関門 / ナノ粒子 / ナノゲル / PEG / 脳梗塞再灌流 / アルツハイマー病 / パーキンソン病 / DDS |
Research Abstract |
平成22年度は材料設計と細胞および動物モデルの構築と評価を中心に検討を進めた。 i)サイズの異なるナノ粒子の設計:自己組織型及び架橋型ナノ粒子を中心に検討を進めた。表層には生体適合性として知られるポリエチエレングリコール(PEG)を配し、合成条件を変えて30nmから1umまでの粒子を調製した。自己組織化型粒子には親-疎水性ブロック共重合体を利用する。リガンド導入能を有するアセタール-PEG-b-ポリ乳酸に加えて磁気共鳴イメージング(MRI)、電子スピン共鳴イメージング(ESRI)活性を有するアセタール-PEG-b-PCTEMPOを合成した。また、架橋型粒子には重合性基を有するアセタール-PEG-b-ポリ乳酸-メタクリロイルに加えてヘテロ2官能性PEGマクロモノマー(アセタール-PEG-メタクリロイル)を利用した乳化重合によるコア-シェル型ナノゲルを作製した。乳化重合ではクロロメチルスチレンのような疎水性モノマーの他、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなど、pKaが7.0前後のモノマーも利用し、下記の実験に供した。 ii)表面PEG鎖密度の異なるナノ粒子の設計:調製したナノ粒子の表層PEG密度は必ずしも充分にあがっているとは言い難い。そこでナノ粒子に対するPEG密度制御をメンシュトキン反応を利用してPEG密度向上を行い、PEG密度の異なる種々サンプルを調製した。 iii)表面チャージの異なるナノ粒子の設計:アニオン性のホウ素クラスターを表層に廃し、表面電荷を制御した材料を設計した。 iv)動物への投与:今年度は静脈および経口投与法によるナノ粒子の取り込み評価を行った。
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Research Products
(6 results)