2011 Fiscal Year Annual Research Report
肝星細胞利用によるヒトiPS細胞からの肝実質細胞誘導法の開発
Project/Area Number |
22659039
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
池田 一雄 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80275247)
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Keywords | iPS細胞 / 肝細胞 / 肝芽細胞 / 肝星細胞 |
Research Abstract |
ヒinduced pluripotent stem(iPS)細胞は、多分化能を有した細胞であり、今後、再生医療や臨床試験に応用可能な細胞である。ips細胞を神経細胞や心筋細胞へ分化させる研究は進んでいるが、内胚葉系の細胞に分化させることは困難であるため、効率的な分化誘導方法の確立は遅れている。本研究では、ヒトiPS細胞から肝細胞を効率よく分化誘導させることを目指している。肝細胞は薬物代謝において重要な役割を果たすため、ヒトips細胞から肝細胞を効率よく分化誘導させることが可能になれば、薬物応答実験などに利用可能となる。現在、ヒトiPS細胞から肝細胞へ分化させることに成功した例がいくつか報告されている。しかし,これらの報告されている方法で分化誘導したとしても、必ずしも良い結果が得られるわけではなく、さらなる分化誘導方法の改善が望まれている。 そこで、肝非実質細胞に着目し、それらをフィーダー細胞として利用することを検討した。 Duncanらの方法をbaseに、iPS細胞、endodermからhepatoblastsへの誘導に、MEF、ヒト肝星細胞細胞株LX2、ラット初代培養肝星細胞をフィーダー細胞として実験を行った。 コントロールと比較してフィーダー細胞を利用すると肝細胞への分化誘導を促進させる傾向が認められたが、その中で星細胞が特に有用であるという結果には現在至っていない。 SV40Tgマウス胎児肝からの細胞分離は、マウスの自然交配が困難なため、SV40Tgラット胎児肝からの非実質細胞分離を試みている。
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Research Products
(2 results)