2010 Fiscal Year Annual Research Report
ラマン分光イメージングによるホルモン・受容体分子相関の細胞内機能解析
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22659040
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
河田 光博 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (60112512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 賢一 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (40315932)
辻村 敦 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (50236890)
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Keywords | 非標識的可視化 / リガンド / ステロイドホルモン / 受容体 / 結合様式 / ラマン散乱光 / スペクトル / シグナル検出 |
Research Abstract |
低分子化合物であるステロイドホルモンが作用を発揮するには、特異的な受容体と結合することが不可欠である。そのため、ホルモンのリガンド・受容体の分子間の結合様式を明らかにすることが、ホルモン分子作用の解明に直結する。本研究では、分子固有の特異的なラマン散乱光を指標に、ステロイドホルモン(リガンド)とその受容体の分子相関について非標識的可視化を試み、従来のGFP分子標識法やオートラジオグラフィー、免疫細胞化学では明らかにされなかったホルモン・受容体の細胞内での結合様相についての新たな知見を得るための試行的研究にチャレンジし、その基礎的データを得ることを目的とした。 微弱なシグナルであるラマン散乱光を検出するためのシグナル検出デバイスの開発や光電子倍増管の改良、3次元XYZ走査型共焦点光学系などの空間解像度向上など、ハード面での革新的創出による新たなラマン顕微鏡(ラマン分光装置の市場で30年以上の実績を持つHORIBA Jobin Yvon社による顕微ラマン装置LabRAMファミリー:XploRA, HORIBA:スペクトル分解能1.0cm-1@532nm、空間分解能1μm)の使用方法の検討に着手した。対物レンズ、レーザー波長、レーザー強度、共焦点ピンホールサイズ、分光スリットサイズ、測定スペクトル範囲、測定時間、データ積算数などの条件の検討に入った。In vitro系への応用として固定細胞、組織の観察を行った。ホルマリン固定、マウント材料、カバーグラスなどによる影響を考慮した。用いた系は坐骨神経標本であり、シュワン細胞がグルココルチコイド受容体を発現していることもあり、軸索とシュワン細胞との関係についての特異的なラマンスペクトルを得た。今後in vivo, in vitroの系においての基本的条件の詳細な検討、GFP蛍光標識法との所見の比較も課題として残った。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] エストロゲンによる痒覚調節2010
Author(s)
高浪景子, 松田賢一, 坂本浩隆, 平原幸恵, 河田光博
Organizer
Neuro2010(第33回日本神経科学大会,第53回日本神経化学会大会,第20回日本神経回路学会大会合同大会)
Place of Presentation
兵庫
Year and Date
20100902-20100904
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