2011 Fiscal Year Annual Research Report
オキシトシンの新規機能の展開:摂食制御の神経経路と生理的病態的役割
Project/Area Number |
22659044
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
矢田 俊彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (60166527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 正範 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10305120)
前島 裕子 自治医科大学, 医学部, 助教 (40438669)
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Keywords | Oxytocin / Nesfatin-1 / 摂食 / 体重 / 室傍核 |
Research Abstract |
食事による室傍核Oxtニューロン、POMCニューロン活性化の検討 1.Oxtニューロン軸索は孤束核POMCに加えて、弓状核POMCニューロンに投射していた。Oxtの脳室内投与により弓状核POMCニューロンにc-FOS発現が見られた。Oxtは単離弓状核POMCニューロンの細胞内Ca^<2+>を増加させた。以上の結果より、室傍核Oxtは弓状核POMCニューロンにも神経伝達することが明らかとなった。 2.絶食後の再摂食によるニューロン活性化を検討した。48時間絶食後の2時間再摂食により室傍核オキシトシン(Oxt)、弓状核POMCニューロンのmRNAは変化しなかった。 3.Oxt -mRFP-Tgラットの室傍核RFP蛍光は非常に強く、絶食後の再摂食による更なる増加は捉えられなかった 末梢投与Oxtの摂食・代謝作用の検討 1.Oxtは、求心性迷走神経から単離したNodose Ganglion Neuronに直接作用して細胞内Ca^<2+>を増加させることを観察した。 2.末梢投与Oxtの中枢情報伝達と抗肥満効果:高脂肪食負荷による肥満マウスに2週間末梢Oxt投与(皮下および浸透圧ポンプ)すると、延髄とPVNが活性化され、摂食抑制・エネルギー消費亢進による抗肥満効果を示し、内臓脂肪蓄積・脂肪肝・高血糖を改善し抗メタボリックシンドローム効果を示した。特許を出願し、論文発表した(Aging3:1169-1177,2011)。
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Research Products
(13 results)