2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659065
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
檜井 栄一 金沢大学, 薬学系, 准教授 (70360865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宝田 剛志 金沢大学, 薬学系, 助教 (30377428)
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Keywords | 骨組織 / 骨芽細胞 / 分泌因子 / ホルモン / 骨代謝 / 糖代謝 / 内分泌 / 脂質代謝 |
Research Abstract |
本研究では、我々が提唱する全く新しい概念「内分泌器官としての骨組織」を基盤として、骨組織から分泌されるホルモン様分子を網羅的にスクリーニングし、かつ同定することを目的とした。本年度はまず、骨組織から分泌される分子を網羅的に探索する目的で、マウス頭頂骨よリコラゲナーゼを用いて初代培養骨芽細胞を単離培養した。また、同時にマウス骨髄よりficollを用いた密度勾配遠心分離法により単球マクロファージ系細胞画分を単離後、macrophage colony-stimulating factorおよびreceptor activator of nuclear factor-κB ligandを用いて初代培養破骨細胞を培養した。調製した骨芽細胞および破骨細胞ともに無血清培養液中で培養し、その培養上清から分泌因子の同定を試みた。回収した培養上清をレクチン親和性クロマトグラフィー(Concanavalin A affinity chromatography)にかけ、同クロマトグラフィーから溶出した糖たんぱく質を濃縮後に二次元電気泳動しゲル上に展開した。現在は、そのゲルからスポットを切り出しトリプシン消化後にペプチドを抽出し、質量分析装置(MALDI-TOF/MS)で解析を行っている。来年度は分泌因子を網羅的に同定し、それら同定因子について、大腸菌や酵母等を用いて組み換えたんぱく質を作製する。そして、これらの同定因子について、in vivoおよびin vitroの両面から糖脂質代謝に対する機能的役割を調べ、その機能解析をすすめることにより、骨組織に作用点をもつ肥満や糖尿病等のメタボリックシンドロームに対する新たな治療法開発の可能性を追求する。
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Research Products
(6 results)