2010 Fiscal Year Annual Research Report
RNA干渉スクリーニングを用いたインターフェロン誘導性タンパク質の網羅的解析
Project/Area Number |
22659088
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
松澤 健志 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教 (80370154)
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Keywords | インターフェロン-γ / インターフェロン誘導性タンパク質 / マクロファージ / 自然免疫 / 細胞内寄生性細菌 / RNA干渉スクリーニング |
Research Abstract |
自然免疫は病原体認識ならびに炎症反応の惹起や獲得免疫の誘導に重要な役割を果たしている生体防御メカニズムである。特にインターフェロン-γ(IFN-γ)によるマクロファージの活性化機構は細胞内寄生性の病原微生物に対する感染防御に重要である。IFN-γ刺激により約1,300のIFN誘導性タンパク質の新たな発現がおき、マクロファージの免疫殺菌作用が増強される。しかしIFN誘導性タンパク質の網羅的解析はなされておらず、IFN誘導性タンパク質のうちどの因子が各感染に重要であるかは明らかにされていない。そこで、本研究はIFN-γが活性化する免疫機構の全貌解明のため、網羅的RNA干渉(RNAi)スクリーニングを行ない、病原細菌の感染防御に重要なIFN-γの下流エフェクターの同定を試みる。平成22年度はRNAiスクリーニングの準備のため、スクリーニングに用いる細胞株および遺伝子導入方法、細胞内寄生細菌の感染実験の条件検討を行った。本年度の研究により、マクロファージ様細胞株RAW264.7細胞が適していること、マクロファージ様細胞株へ各種カチオン性脂質試薬を用いて遺伝子導入を行っても導入効率が低いことがわかった。そこで、レンチウイルスshRNA発現ベクターを用い、RAW264.7細胞への遺伝子導入の最適化を行った。
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