2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659090
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
黒木 和之 金沢大学, かん研究所, 准教授 (20178122)
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Keywords | B型肝炎ウイルス / ウイルス感染 / 宿主レセブター / 肝細胞 |
Research Abstract |
本年度は、分泌性ルシフェラーゼ(CLuc)遺伝子が組み込まれた新規ウイルスベクター(DHBV-CLuc)の構築、ダック肝臓cDNA発現ライブラリー(レトロウイルスベクター)の作製、ヒト肝がん由来培養細胞株の収集とそれらの肝細胞特異的遺伝子の発現について取り組んだ。 その結果、感染能があり研究遂行に有用なCLuc発現DHBVベクターの作製に成功した。また、このDHBV-CLucを導入した安定発現株を2種得ることができDHBV感染に関連する宿主因子候補をスクリーニングする準備がととのった。ダック肝臓cDNA発現ライブラリー(レトロウイルスベクター)の作製を進めているがこれまでに10^4以下レベルのライブラリーしか得られずさらにライブラリーの構築を進めている。収集した4種のヒト肝がん由来培養細胞株における肝細胞特異的あるいは特徴的な遺伝子の発現量は調べた限り正常肝細胞と異なり多様であるが、そのうちのひとつの細胞株では特定の条件下で正常肝細胞に似た発現を示すようになることを見いだした。 来年度は、ダック肝臓cDNA発現ライブラリー(レトロウイルスベクター)および新たに作製するcDNAライブラリーを導入した発現細胞プールの樹立とDHBVベクター(DHBV-GFPやDHBV-CLuc)を用いた発現スクリーニングによる感染に関連する宿主因子の探索、ヒト正常肝細胞に似た遺伝子発現パターンを示すヒト肝がん由来細胞株についてHBV感染能を検討するとともに、さらに、各種肝がん由来細胞株とHBV感染能についてさまざまな培養条件下で検討を進める。
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