2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659095
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松島 綱治 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50222427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上羽 悟史 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00447385)
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Keywords | 幹細胞 / 移植 / GVHD / 血球分化 / 骨芽細胞 |
Research Abstract |
1.骨髄GVHDを誘導するドナーCD4 T細胞の骨髄におけるエフェクター機能発現に、骨髄間質細胞が発現する同種抗原が必須かどうかを検討するため、B6マウスをbm12マウス由来骨髄で再構築したB6→BDF1骨髄キメラを作成し、同マウスをレシピエント、B6マウスをドナーとしたallo-HSCTを行った。このB6→(B6→BDF1)モデルにおいても骨髄B細胞および骨芽細胞の回復障害を認めたことから、ドナーCD4 T細胞の骨髄におけるエフェクター機能発現は骨髄間質細胞における同種抗原の発現に非依存的で有ることが明らかになった。 2.次世代DNAシークエンサーと独自に開発したトランスクリプトーム解析法を用いて、allo-CD4+ T細胞、allo-CD8+ T細胞について包括的・定量的遺伝子発現解析を行った。得られたallo-CD4+ T細胞とallo-CD8+ T細胞の遺伝子発現プロファイルを比較したところ、CD40L,RANKLなどのTNFファミリー分子に加え、骨芽細胞抑制因子がallo-CD4+ T細胞に特徴的に高発現する事が明らかになった。 また、活性化状態の異なるCD4T細胞および正常またはGVHD発症マウス骨髄組織における骨芽細胞抑制因子の遺伝子発現を解析したところ、エフェクター型CD4T細胞に特徴的に発現し、またGVHD発症骨髄においても高発現することが明らかになった。 これらの結果を踏まえ、次年度は骨髄GVHDの病態形成における骨芽細胞抑制因子の関与を検討する予定である。
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Research Products
(9 results)