2012 Fiscal Year Annual Research Report
心臓超音波検査法学習用教材の開発・作成およびその教育効果の検討
Project/Area Number |
22659104
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
末永 弘美 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10372707)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 心臓超音波検査法 / 心臓模型 / 解剖法 |
Research Abstract |
本研究では、超音波検査法初学者に適した教材や学習プログラムの構築を目指して、特に心臓超音波検査法に有用な、ブタの心臓を用いた教育教材の作成、解剖実習法を考案した。さらに、超音波検査実習におけるその教育効果を明らかにし、超音波検査法の初期学習に適した教育法を確立することを目的とした。また、作成した超音波用心臓模型の問題点である作製時間や経費、耐久性の低さなどを軽減するために3Dプリンターによる超音波検査用心臓模型の作製も試みた。 心臓模型、解剖法それぞれの教育効果の評価は、保健学科3年生79名を対象に実施した。従来の超音波検査学実習のみ実施する群、実習前に心臓解剖実習を実施する群、実習に考案した心臓模型を導入する群の計3群に分類し、それぞれの教育効果を実習前後の記述試験およびアンケート調査によって評価した。その結果、心臓模型、解剖法はそれぞれ超音波検査法における教育効果の向上と意識の向上に明らかな有用性を認めた。 3Dプリンターによる心臓模型の作成については、プラスチネーション処理後のブタの心臓をCT撮影し、そこから得られたDicomデータを、3次元構築したSTIデータに変換し、画像編集ソフトにより、超音波断層像に適した断面に分割後、3Dプリンターにて造形を行った。これらの一連の作業は、PC画面の3次元画像を超音波断層像と一致する断面へ分割するなどの煩雑な作業を要するが、一旦構築された画像データを用いれば、模型の作製時間の短縮が期待できる。また、CTデータを画像処理しているため、実物に近似した精度の高い模型が期待できるが、3Dプリンターでの造形サイズの限界から、弁などの繊細なパーツの完成度の低下を認めた。また、使用した3Dプリンターの造形素材が単色であるため、構造の詳細を理解するのがやや困難であった。今後はフルカラー3Dプリンターを用いるなど作製工程の工夫や改善が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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