2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659139
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉内 一浩 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70313153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 義春 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (60251427)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 摂食障害 / 携帯情報端末 / エコロジカルモメンタリーアセスメント |
Research Abstract |
治療法に関しては、昨年度文献的調査をおこなったEnhanced Cognitive Behavior Therapy(CBT-E)に関する治療技法の要素を抽出し、実施可能な技法を検討した。 また、神経性食欲不振症(AN)患者(制限型およびむちゃ食い/排出型)では過活動が病的行動のひとつとして挙げられており、重要な治療介入ポイントのひとつであると考えられてきたが、これまで客観的な評価を行った研究がほとんど存在しなかったため、昨年度に引き続き、調査対象数を増やし、さらに、日常生活下において収集した身体活動度の解析を行った。対象は、ANの制限型19名、むちゃ食い/排出型22名、健常対照群21名で、連続する2週間以上、非利き腕にアクチグラフを、腰に活動エネルギー測定装置を装着した。 活動エネルギーは、仮説に反し、健常者に比べ、AN両群で有意に低いという結果が認められた。アクチグラフの解析結果に関しては、ゼロクロス法の平均カウント数は3群で有意な違いは認められなかったが、ダブルコサイナー法による活動パターンの解析の結果、ANの制限型において、健常群よりも有意に頂点位相が前進しており、日内における活動の開始からピークの時間帯が早いという結果が認められ、今後の介入ポイントの候補となると考えられた。 また、computerized ecological momentary assessment法を応用した、統合的な症状・食行動評価のための携帯情報端末用のソフトウェアに関しては、素材による食事記録の機能を付加することにより、より柔軟な記録を可能とし、摂取カロリーの自動計算・フィードバックを行う機能を持たすことができた。本研究はecological momentary interventionへの応用可能性を持つ意義があるとが考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)