2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659143
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
小原 克彦 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30260384)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 老化 / 血管スティフネス / フレイルティ / 認知機能 / サルコペニア / 骨塩量 / 転倒リスク |
Research Abstract |
pre-frailty症候群と動脈stiffnessとの関連性に関して、認知機能障害、筋肉減少症、骨塩減少症、バランス障害、起立性血圧変動異常との関連性を検討し、さらに、これらの異常の集積と動脈stiffnessとの関連性に関して検討した。 ①認知機能テスト点数とbaPWVとの間には有意な相関が認められ、年齢、性別、血圧等で補正後も、有意な関連性を示した。baPWV1800cm/sec以上を高リスクとした場合の認知機能低下に対するオッズ比は、年齢、性別、血圧、BMI等の交絡因子で補正後にも2.56[1.18-5.80], p=0.017であった。 ② 筋肉減少(サルコペニア):baPWVは、男性において、CTによる評価した筋横断面積の独立した負の規定因子であった。さらに、肥満形態を加味した検討において、サルコペニア合併内臓肥満(サルコペニック肥満)群で最もbaPWVが高値であった。 ③骨塩減少:女性においてbaPWVの上昇は、踵骨の超音波伝搬速度と有意な負の相関を示し、baPWVの上昇に伴い骨塩量の減少が考えられた。 ④バランス障害や⑤起立性血圧変化なでの転倒リスクともbaPWVは関連した。 ⑥ pre-frailty 要因の集積:認知機能障害(物忘れプログラム12点以下)、筋肉減少症(-1SD未満)、骨塩減少症(-1SD未満)、バランス障害(開眼片足立ち保持時間30秒未満)、起立性低血圧(起立後のSBP低下20mmHg以上)の5項目の集積を点数化し、フレイルティスコアを求めたところ、baPWVと有意な相関を示した。以上の結果から、pre-frailty 構成要因は個別にもbaPWVの上昇と関連するが、baPWVがさらに上昇することで、構成要因の集積が進みpre-frailty 症候群が形成される可能性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(33 results)