2010 Fiscal Year Annual Research Report
NASH発症のリスクファクターとしての歯周病菌とその検出の意義
Project/Area Number |
22659150
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
阿部 泰伸 横浜市立大学, 医学部, 助教 (10347312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 淳 横浜市立大学, 附属病院, 教授 (30326037)
和田 孝一郎 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (90263467)
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Keywords | NASH / 脂肪肝 / 歯周病 |
Research Abstract |
Non-alcoholic steatohepatitis (NASH)はアルコール非依存性に発症する脂肪蓄積性の肝炎であり、近年、患者数が増加しているが、その発症には不明な点も多い。一方、歯周病菌は歯周病を引き起こすだけでなく、糖尿病、心血管系疾患、切迫性流産、など様々な全身性疾患と関わりがあることが指摘されているが、NASHとの関連性についての報告はこれまでに全く無い。本研究は、NASH患者唾液から歯周病菌を高感度に検出することにより、NASH発症における歯周病菌の関与を明らかにし、歯周病菌感染がNASH発症のリスクファクターとなりうるかどうかを検討する挑戦的研究である。NASH患者唾液分析よりNASH患者では歯周病菌P.gingivalisの陽性率が有意に高かった。 また、繊毛特異的PCRプライマーを使用することにより、NASH患者でのP.gingivalisの病原性についてより詳細に検討する。これまでの和田らの研究により、P.gingivalisの繊毛には6つの異なるタイプがあることが知られている。このうちの3タイプが高病原性株であり、歯周病や重篤な菌血症、心血管疾患などの全身疾患を引き起こすことが知られている。どのタイプのP.gingivalisがNASH患者で多いのかを検討したところ、invasive typeの病原性の高い菌が患者有意に多く認められた。
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Research Products
(142 results)