2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659161
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
中里 雅光 宮崎大学, 医学部, 教授 (10180267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松元 信弘 宮崎大学, 医学部, 助教 (70418838)
柳 重久 宮崎大学, 医学部, 助教 (60404422)
三好 かほり 宮崎大学, 医学部, 医員 (50573375)
坪内 拡伸 宮崎大学, 医学部, 医員 (60573988)
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Keywords | グレリン / 肺癌 / 漢方薬 / 慢性呼吸不全 / エネルギー代謝 / 肺傷害 / Pten / QOL |
Research Abstract |
(1)手術不能進行肺癌患者において、化学療法開始後14日間の血漿グレリンの動態を測定した。アンケートにより食欲、倦怠感、気力、嘔気の程度を評価しグレリン値の動態と比較した。また、化学療法前と14日後のQOLをEORTC, QOL C30で評価し、グレリン値との相関を検討した。化学療法中の血漿グレリンは、QOL障害と平行した動態を示した。化学療法によってEORTC functionスコアが増悪しなかった症例では、化学療法前の血漿グレリン値が低く、経過中に血漿グレリン濃度が上昇した症例ではEORTC functionスコアが増悪する傾向にあった。これらの結果は、グレリンの抗カヘキシア作用と考えられた。 (2)食思不振を訴える慢性呼吸器疾患患者を対象とし、六君子湯を4週間投与した。17症例の解析では、食欲スコアは内服前に比較して内服終了時に有意に改善しており、終了4週後では内服前と有意差を認めなかった。血漿総グレリン、アシルグレリン、デスアシルグレリンは症例間でばらつきが大きく、統計学的な有意差を認めなかった。 (3)慢性呼吸不全患者にグレリンを投与する用量探索試験を行い、9症例のエントリーを得た。全症例の平均で、摂食量が1784から1968 kcall day、体重が45.4から47.9kg、6分間歩行距離が244から298mへ増えた。グレリン投与により、栄養状態と運動耐容能が改善した可能性が示唆された。 (4)ブレオマイシン肺傷害モデルマウスではグレリン投与により、用量依存性に生存率の改善を認めた。また、pair-fedアッセイにより、グレリンによる肺傷害モデルマウスの生存率改善効果は、摂食量増加作用に非依存性であることが明らかになった。さらに肺上皮細胞のアポトーシスはグレリン投与により有意に減少することを明らかにした。
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[Journal Article] Ghrelin Treatment of Cachectic Patients with Chronic Obstructive Pulmonary Disease : a multicenter, randomized, double-blind, placebo-controlled trial
Author(s)
Miki K, Maekura R, Nagaya N, Nakazato M, Kimura H, Murakami S, Ohnishi S, Hiraga T, Miki M, Kitada S, Yoshimura K, Arimura Y, Matsumoto N, Yoshikawa M, Yamahara K, Kangawa K.
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Journal Title
PLoS ONE
Volume: (in press)
DOI
Peer Reviewed
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