2012 Fiscal Year Annual Research Report
インプリンティング遺伝子のゲノムワイドな同定法の開発と小児固形腫瘍解析への応用
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22659196
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Research Institution | Gunma Institute of Public Health and Environmental Sciences |
Principal Investigator |
林 泰秀 群馬県衛生環境研究所, その他部局等, 研究員 (30238133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大木 健太郎 群馬県衛生環境研究所, その他部局等, 研究員 (50400966)
朴 明子 群馬県衛生環境研究所, その他部局等, 研究員 (50450375)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 遺伝子 / ゲノム / マイクロアレイ / 癌 / インプリンティング |
Research Abstract |
神経芽腫の1歳以上の進展例は予後不良である。近年チロシンキナーゼの活性化が予後と相関することが成人の固形腫瘍で報告されている。我々はこれまでに神経芽腫チロシンキナーゼのKIT、PDGFR、FLT3、RET、TRKA、ALK、EGFRとMETにつき、発現と予後の関係を検討し報告した。今年度は神経芽腫細胞株と新鮮腫瘍でAffymetrix社のGeneチップ500k arrayを用いて腫瘍ゲノムに生じたコピー数の変化およびuniparental disomy(UPD)の解析を行い、MYEOVとNEGR1遺伝子は11q31増幅と1p31減少の標的遺伝子と思われ、NEGR1遺伝子の発現は予後因子になりうると思われた。また、神経芽腫細胞株よりALKの短縮型をみい出してその機能解析を行い、短縮型ALKは新たな活性型変異であることを明らかにした。 今年度は、昨年度の横紋筋肉腫(RMS)の研究を継続し、 55検体(細胞株8株、新鮮腫瘍47例)を用いてSNPアレイによるゲノムコピー数の解析を行った。SNPアレイでは胞巣型の1例でALK領域の高度増幅を検出した。胎児型は高2倍体がみられ、染色体2番、8番、12番の増加がみられ、KRAS、NRAS領域の異常が3例でみられた。注目すべきは13q増加がある患者は予後良好であった。胞巣型は近2倍体であり15qLOHが45.8%でみられた。ALK阻害剤により一部の細胞株で増殖抑制効果が認められた。ALKはRMSで高率に発現し、高度増幅例も認められたことからRMSの発症・進展に関与している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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