2011 Fiscal Year Annual Research Report
PET、MRIを用いるiPS細胞の細胞トラッキング手法の確立とその臨床応用
Project/Area Number |
22659217
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Research Institution | Kyoto College of Medical Science |
Principal Investigator |
遠藤 啓吾 京都医療科学大学, 医療科学部, 学長 (10115800)
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Keywords | 放射線 / 癌 / 脳神経疾患 |
Research Abstract |
本研究の目的は、PET、MRIを用いてiPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いた細胞移植の画像的な評価・解析手法を確立することである。まずはMRIを用いてiPS細胞を画像化するために、酸化鉄造影剤であるSPIOによるiPS細胞の標識を検討した。その結果、iPS細胞を標識することができた。このSPIOで標識されたiPS細胞をマウスに投与して、MRIによる撮像を試みたところ、iPS細胞の画像化は困難であった。細胞を血管内に入れた場合、多くは肺にトラップされる。MRIを用いた場合は肺にある空気のsusceptibilitye ffectがあるため、陰性信号としてiPS細胞を捉えられなかったものと考えられる。実際にiPS細胞を病気の治療に用いる場合は、局所投与を行う事が想定されるため、SPIO標識iPS細胞をMRIで撮像することは十分に可能であると考えられる。PETを用いたiPS細胞の画像化としては、グルコース誘導体として細胞に取り込まれる^<18>F-FDGおよび脂溶性にて細胞内に取り込まれる^<64>Cu-PTSMによる標識を行った。両者とも細胞濃度を濃くした懸濁液中で標識することで高い標識率を得ることができた。標識体を静脈内投与し、動物用PET装置で撮像を行ったところ、予想通りほとんどが肺にトラップされた。一方、左心室腔内より投与し動物用PET装置で撮像したところ、投与早期から肺以外の各臓器への集積が認められた。このことからPETを用いたiPS細胞の画像化も可能である。以上の結果はPET、MRIによるiPS細胞の画像化の有用性を示すものである。
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[Journal Article] In vivo therapeutic effect of CDH3/P-cadherin-targeting radioimmunotherapy2012
Author(s)
Yoshioka H, Yamamoto S, Hanaoka H, Iida Y, Paudyal P, Higuchi T, Tominaga H, Oriuchi N, Nakagawa H, Shiba Y, Yoshida K, Osawa R, Katagiri T, Tsunoda T, Nakamura Y, Endo K
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Journal Title
Cancer Immunol Immunother
DOI
Peer Reviewed
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