2010 Fiscal Year Annual Research Report
人工多能性幹細胞由来の腸上皮細胞株の確立と大腸癌幹細胞モデルの構築
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22659242
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
檜井 孝夫 広島大学, 病院, 講師 (10444689)
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Keywords | iPS細胞 / 大腸癌幹細胞 / 腸上皮細胞 |
Research Abstract |
iPS細胞は未分化な状態で維持された多能性幹細胞であるが、培養の条件によって分化しやすく継代培養中の条件設定が必要であり、この設定を行った。次にiPS細胞を内胚葉系の前駆細胞に誘導する目的でActivin Aを低濃度(10ng/ml)とFGF-2の存在下(4ng/ml)で5日間培養した。各段階の分化を蛍光抗体免疫染色などで評価を行い、内胚葉分化へのマーカーの1つであるSox17の発現を認めたが、分化誘導の効率が10-20%であった。そこで、分化誘導の方法をfeeder cellの上でmonolayerに培養する方法とEmbryonic bodyを形成して分化誘導する方法を検討した。Embryonic bodyでは、分化誘導が高頻度に認められたが、一方で内胚葉以外の系にも分化することから、分化の誘導方向のコントロールが困難であることが判明した。現在、これらの条件を設定しながらレトロウイルス発現ベクターpBABE-HygroにCDX2 cDNAを組み込んでレトロウイルスを作製し、内胚葉への分化誘導後の遺伝子(CDX2)導入を試みている。
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