2011 Fiscal Year Annual Research Report
酢酸を用いた可逆的神経機能障害の核医学解析と局所麻酔下脳血管バイパス術の開発
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22659256
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
菊田 健一郎 福井大学, 医学部, 教授 (90332725)
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Keywords | 脳血管障害 |
Research Abstract |
健常ラットを用いて^<14>C-酢酸PETを用いて脳の酢酸代謝を測定し、グリア細胞エネルギー代謝活性を表現しているかどうかの基礎的データを得た。また脳虚血モデルとして中大脳動脈閉塞モデルを作成し、同様にPETを行い、可逆的神経機能障害を評価可能かを検討しつつあり、データを蓄積しつつある。また臨床研究として、倫理委員会の認可のもと、[^<64>Cu]Diacetyl-bis(N4-methylthiosemicarbazone)(^<62>Cu-ATSM)を用いて虚血性脳血管障害患者10症例と7名の健常成人ボランティア(14大脳半球)を対象に脳循環代謝評価を行った。^<62>Cu-ATSMおよび^<15>O-gas PETを撮像し、比較したところ、CBFと^<62>CU-ATSM PET早期SUV、CMRO2と^<62>CU-ATSM PET後期SUV、OEFと^<62>CU-ATSM PET後期/早期比がそれぞれ相関し、脳循環代謝測定に有用であることを示すことができた。結果は、Isozaki M, Kiyono Y, Arai Y, Kudo T, Mori T, Maruyama R, Kikuta K, Okazawa H : Feasibility of (62) Cu-ATSM PET for evaluation of brain ischaemia and misery perfusion in patients with cerebrovascular disease. Eur J Nucl Med Mol Imaging. 2011 Jun ; 38(6) : 1075-82. Epub 2011として報告した
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
酢酸PETのトレーサー作成に遅れが出ているため、実験の回数が多数回行うことが困難であったため。今後はこの問題は解消されている。
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Strategy for Future Research Activity |
酢酸PETの意義については、脳虚血モデルのほかに、脳出血モデル、脳腫瘍モデルでも検討しており、また脳腫瘍患者、脳虚血患者でも検討しつつある。これにより酢酸PETの臨床的意義や有用性が多方面から明らかになると予想される。計画自体は、このまま遂行していく。
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Research Products
(2 results)