2011 Fiscal Year Annual Research Report
変形性膝関節症の病因解明と治療を目指した軟骨肥大分化誘導因子の網羅的解析
Project/Area Number |
22659266
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武冨 修治 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70570018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 克志 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30262009)
中川 匠 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90338385)
増田 和浩 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70407948)
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Keywords | 関節病学 / 変形性膝関節症 |
Research Abstract |
代表的な肥大分化マーカーであるX型コラーゲン、VEGFおよびMMP13遺伝子のコアエンハンサーをタンデムにベーサルプロモーターと接合し、蛍光タンパクとつないだレポーターコンストラクトを昨年度に作成しており、本年度はこれを利用して様々な発現クローニングを行い、肥大分化誘導能を持った分子を複数同定した。これらの中にNotchシグナルやNFkBシグナルに関連する分子がひとつずつあり、これらの発現ベクターやsiRNAを用いた発現抑制ベクターを作成したところ、いずれも強力な肥大分化促進効果を示した。これらの分子の発現を免疫組織染色法で確認したところ、成長板軟骨、関節軟骨ともに発現がみられた。Notchシグナルの下流として同定した分子X(投稿に向けて現在も研究を推進中のため分子名は伏せる)は強力に軟骨変性マーカーを誘導することがin vitroの実験で確認されたため、現在コンディショナル・ノックアウトマウスを用いて変形性関節症の解析をinvivoで行っている。NFkBシグナルに関連する分子Y(投稿に向けて現在も研究を推進中のため分子名は伏せる)については強力に軟骨変性マーカーを誘導するとともに、2型コラーゲンなどの軟骨基質を誘導する作用もあり、相反する作用を発揮することが予想されたため、こちらもコンディショナル・ノックアウトマウスを用いて変形性関節症の解析をin vivoで行う準備をしている。この他にも肥大分化促進効果を有すると考えられる分子は複数あり、今後機会をみて解析を再開する予定である。
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Research Products
(7 results)