2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659279
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
川真田 樹人 信州大学, 医学部, 教授 (90315523)
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Keywords | オピオイド / 長期投与 / 血管新生 / 腫瘍増大 |
Research Abstract |
1.本研究は、オピオイドを長期使用した際の悪性腫瘍の増大の機序を、血管新生の点から検討するものである。すなわち、オピオイドを長期投与すると短期投与時とは逆に,一次知覚神経からのカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)の脊髄や末梢へのCGRPやSP放出量が増加し、オピオイドの耐性や痛覚過敏に関与することが知られている。CGRPはCGRP受容体を介してケラチノサイトのcAMPの増加,PKAの活性化,extracellular signal-regulated kinase(ERK)をリン酸化させ,血管内皮増殖因子(Vascular Endothelial Growth Factor: VEGF)を増加させ、血管新生に重要な分子であり、血管新生により悪性腫瘍の増大をきたす作業仮説が想定される。 2.2010年度は、CRL-1642(American Type Culture Collection, Lewis lung carcinoma)を継体培養し、オピオイドのin vitroで投与しその効果を検討した。そして、in vitroにおいてはオピオイド自体が腫瘍細胞の増大に及ぼす影響が少ないことを確認できた。そこで、in vivoにおける腫瘍の増大とモルヒネ投与に関する検討を開始し、現在、モルヒネの長期投与量の調整中である。 3.今後は腫瘍増大を画像として確認し、VEGFとの関連性についての検討を加えたい。
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Research Products
(5 results)